いつも通り夫と朝食を食べ、私は夫の弁当を作っていましたが、出来上がった頃には、もう自分の感情を押さえられませんでした。
今日、夫の元妻が家に来る。
こんなの誰だって嫌だって。
この家は、夫と元妻が建てた家です。
家を建てる事に興味が湧かなかったと夫が言っていたので、家の事は元妻が決めたのでしょう。
自分が色んな事を決めたであろう、懐かしの家に来る元妻。
今はどんな感じなのかと部屋を見て回るんじゃないか、覗かれるんじゃないか、、そう思うと、いても立ってもいられない。
それが顔に出てたようで、夫が声をかけてきました。
「どうしたの?」
「だって今日じゃん」
「何が?」
はっ??何が???
「今日、元妻が来るんでしょ?!」
「そうだけど、娘の荷物を出すだけだよ?終わったらすぐ帰るよ」
だーーかーーらーー!
来る事自体が嫌なんだってば!!
我慢ならず、声に出していました。
「この家に上がるんでしょ?それが嫌なの!!」
その言葉でやっと夫は理解。
娘さんに、元妻は車の運転で頼んでるはずだから、家の中までは入らないように、と頼んだそう。
いや、、、荷物出しって引っ越しみたいなもんでしょ?無理でしょ、絶対家ん中入るでしょ、、と心の中でつぶやきました。
でも、夫のその心づかいには気持ちが少しだけ緩みました。
続けて夫は言いました。
「ドアを閉めておこう」
湿気を気にしていつもはドアはオープンにしてます。
「リビング、寝室、それと洗面所のドアも閉めとこう!」
ここまでしたら、私の気分はかなり収まりました。
でもこのままここに居たら、元妻と会ってしまいます。
それは嫌なので、県外に住む娘&孫の所へ行きました。
そして、その日の夕方。
リビングのドアは閉まってましたが、テーブルの上に配達の不在通知が置いてありました。
え??
私が家を出る時にはそんな物は無かったよ?
リビングに誰か入った、って事?!?
すぐさま他も確認すると、
洗面所のドアも開いてる、
寝室のドアも開いてる、
ちょっと開いてるんじゃなくて、いつもの感じで思いっきり開けてありました。
!!!!
震えが来るくらい頭に来ました。