ピアノのレッスン日だったのに、先生のお宅に伺うと留守。え?
連絡してみると急用があって出掛けたところだと、連絡が遅れて申し訳ないとあった。
んー、急用は本当だろうけど、これは私の事は忘れてたなー?
ま、いいけど。
せっかくの休みなのに、体が痛い。
ヒザも腰も背中も頭も指も腕も、どこもかしこも痛い。起き上がるのもやっと。
それを夫に伝えると、夫は「一緒に体幹を鍛えようか」と言ってくる。
これを言われると腹が立つ。
私の体が痛いのは運動不足だからだよと暗に言われてる気がするから。それに痛いと言ってるのに運動させようとするのが、私の痛みを軽く見てる感じがして悲しくなる。
私はスポーツをしてないので運動不足かも知れないが、仕事でクタクタになるまで走り回ってるし、仕事で十分運動量はこなしてると思っている。
こーゆーのも聞かずにすぐ「体幹鍛えよう!」と言ってくるが腹立つ。
不満な顔をしたからか、夫はそれ以上言って来なかった。
こーゆー所は良い。あ、マズいなと思ったらすぐ引くとこは良い。体を動かしてないからだ!とか運動の効果を言ってそれをしない私を責めるようなイヤミな人とは一緒には暮らせない。
翌日、夫がまだ帰宅してない時にとある薬屋さんが来た。自宅で保管してる薬ケースの補充に来たとのこと。
私は市販の薬はほぼ飲まない。薬の量があまり減ってないと呟かれたのでそう言った。夫1人飲む分は知れてる。そりゃ減りは遅いだろう。
すると、薬に見切りを付けたのか顔のクリームや入浴剤の宣伝を始めた。
クリームには興味は沸かなかったが、入浴剤に飛び付いてしまった。1缶2,800円、私にしたら高価だ。高い。普段お店に並んでたら絶対に買わない金額だが、何と言うか、神のお告げのような気がして買ってしまった。体が痛いと言ってたら、うちみや腰痛に効く入浴剤を目の前に出されたのだ。財布のひもは緩み、躊躇なく買った。
冬になると足のすね辺りに痒みが出て血が出る程かきむしってしまうし、50代に入ってから背中にプツプツが出現しそれも気になっていた。
面倒でいつもシャワーだけだったが、浴槽につかったらどれほど体に良いか分かっていたので、これで(1缶2,800円!)せっせとお湯をためれるとも思った。
不思議なもんで、こーゆー時に出すお金はちっとも痛くない。いつものケチケチ精神が発動しない。
薬屋さんは爽やかな笑顔で帰って行った。自信のある商品が売れた喜び。私は大袈裟に言うと救世主が来たような喜びか。お互いウインウイン。