決裂した義姉はまだ隣にいる。
この状態で休日を過ごすのはキツい。
早く県外の自宅へ帰ってくれ!
今日は夫は仕事、私は休み。
朝、夫の見送りにカーポートまで行くのだけど、玄関を開けたら義姉がいるんじゃないかとビクビクしてしまう。
義姉のいる実家は同じ敷地内に建っており、ウチの前を通らないと道路に出られないのです。
もし義姉がいたら、と思うと、玄関を開けた瞬間から実家側を見る事ができない。帰省してずっと家に籠りっぱなしはナイだろう、家の外に出る時だってあるはずだから、そちら側がなるべく目に入らないようドキドキしながら視線をそらしている。
夫を送り出し、家に入ると配達の人が来た。
薄っぺらいがかなり大きな物だ。何だろう。夫がまた車の部品でも頼んだのか?そう思ったが、「代引きで」と聞いてこれは違うと思った。
夫なら必ず私に言う。
いや、でも、うっかり忘れる事だってあるか、、、う~ん、いやでも、、、
名前を確認すると、名字しか書いてないと言う。益々怪しい!これはもしや義姉のじゃないか?
帰省中とはいえ1週間滞在するのだからその間にネットで買い物してもおかしくはない。番地を確認するとやはり隣の実家だった。
配達の人は快く隣に行ってくれた。
危な~い、、危うく義姉の荷物を受け取ってしまうところだった!
ホッと一息ついていると、今度は何やら話し声が聞こえて来た。ウチのリビングにあるサッシの真横がカーポートにあたるのですが、サッシのレースのカーテン越しに白い車がカーポートに入ってくるのが見えた。
「え?」
どうやら義姉が誰かを呼んだらしい。
何故にウチのカーポートを使うのか知らないが、、実家にもカーポートはあります、、、その白い車は止まり人が降りてきた。大きな声で何やら話しているけど何を話してるかは分からない。
ウチに来るんじゃないかと緊張が走った。
親戚の誰かで義姉の訴えを聞き、私に一言文句でも言いに来たのか?と恐怖の妄想が駆け巡る。
でもその人達は実家に行ったようで心配した事は起こらなかった。
けれど、ここに居るのが怖くなったので少し早いけどスーパーに買い出しに出掛けた。たっぷり時間を使って帰ったが、白い車はまだいた。ガーン、、
私が帰宅すると入れ違いのように人が出て来た。ハッキリと分からないが男女がそれじゃあと挨拶しながら車に乗り込み帰って行くのが分かった。
えっと誰だか知らないけどそこはウチのカーポートですよ~と心の中で声をかけた。
義姉はさっさと実家に戻ったようで車が去った後は誰もいなかった。
はぁーーーーーっ、、早く帰ってくれよ、、、、せっかくの休みがハラハラドキドキで終わっちゃうよ、、、
休日なのに全然落ち着かない。
夜、帰宅した夫に今日の事を報告した。
「もう姉の話はおしまい」と夫に言われているので、間違いそうになった荷物と白い車の事を伝えた。
すると、白い車は夫の娘さんだと言う。じゃああれは娘さん夫婦だったのか、、、ウチのカーポートに停めて私には声はかけない、、、何だかみんなが義姉の味方をして私を責めてきそうで怖い、、、
まぁ、、、、でも、それでもいっかー
夫は私の味方なんだし。
夫との暮らしは変わらないのだし。