前回の休みに娘の所へ行ってきた。
車で1時間半、往復3時間。
娘は出掛けており夕方まで戻らない。孫は私の実家で母に見てもらっていると聞き、孫を迎えに実家に寄った。
以前の母なら、「いいよ、いいよ、私がみとくから」と、言っていたが、高齢になって幼児のお世話が大変になったからか、今はすんなりと孫を渡してくれる。孫は2歳5ヶ月。
娘は若くして孫を産んだので、私の母はひ孫の顔を見るどころかこうしてお世話までしている。
母から孫を受け取り、娘の家に行った。
孫は相変わらず喋らない。何だか心配になり沢山話し掛けた。
天気が良かったので公園にも行った。孫は大喜びでちょこまかと動き走った。そして帰る時は泣いた。
元気いっぱいな孫を見て、思わず抱き締めた。
牛乳を飲んでニカッと笑った孫。抱き締めたその柔らかさ、小ささ。可愛らしい声。その全てが胸を打つ。
あんなに頑なにしゃべらなかったのに、帰りの車の中でおもちゃのチャチャチャのサビを歌い出した。
お昼ご飯を食べさせ、「美味しい?」と聞いても無視するかのように無言なのに、アンパンマンを見つけると「アンパンマン!」と言う。
お皿の底にアンパンマン!クレヨンの箱にアンパンマン!!そ~だね~アンパンマンだね~と言うと、何となく会話をしているよう。
公園で遊び疲れたからか、孫は昼寝をたくさんした。
その間に娘の部屋の掃除をしようと思ったけど、私も疲労困憊でそこまで出来なかった。
夕方、娘が帰ってきた。
何だかんだと出掛けた理由を言っていたが、私は男だと睨んでいる。
シングルマザーの子供がひどい目にあう話は心がちぎれそうになる。
かといって、娘に男を作るなとも言えない。
いらん事を言ってしまいそうになるので、言葉を飲み込んだ。そんなの私が言わなくても娘が一番分かってる事だから。
娘とは、今後について話し合った。
答えは出ないが、見通しは立った。
とにかく娘には安心してもらいたい。不安なまま生きて欲しくない。私と娘は考え方も感じ方も何もかも違うけれど、私がいる事で娘は安心できる部分があると思うのです。
私がこうやって側にいて話をする、もしくは話を聞いてやるだけでも、娘の漠然とした不安は取り除いてやれる気がするのです。
問題は解決しなくても、気持ちは軽くなるような、そんな手応えがあるのです。
私は、再婚して夫との人生を、娘の親としての人生を、この2つの人生を生きている。
夫にとって妻は私1人。娘にとっても私はシングルマザーなのでたった1人の親となる。
人生も後半です。悔いのないよう生きたい。
体はどんどん疲れていき回復も衰えるけど、しんどさに負けたくない。
めんどくさい、しんどい、これらを理由にして「やらない」「行かない」をなくしていきたい。
積極的に関わっていきたい。
そんな事を思った日です。